一生モノを
「さかほぎ」でつくる
関市周辺の包丁製造は分業制になっており、
プレス抜き、
熱処理、自動研磨、柄バフ、
プラスティック成型、木柄製造、溶接、
箱製造、銘入れ等の包丁の工程に必要な
加工専門工場が多くあります。
私たちは包丁を製造するにあたり
それぞれの専門知識を有し、
よりよい製品を作るために努力を欠かさない
専門工場に加工を依頼し完成品にします。
弊社の主な作業は、最終刃付け加工、柄バフ加工、
表面研磨作業、
各工程間に必要な軽作業、手入れ、
箱詰め、梱包、発送、事務等です。
1.背研ぎ加工
2.口金周り表面加工
3.柄付け前
刃部の保護作業
4.口金部分の隙間埋め
(一部シリーズのみ)
5.柄バフ
6.刃付け
7.手入れ・包装・箱入れ
1.背研ぎ加工
自動研磨加工(包丁の背から刃にかけて薄くしていく研磨)の後は、
背にプレス抜きの断面が残りガタガタになっています。
そのガタガタを取り除き、角を削り、ペーパーにて滑らかにします。
2.口金周り表面加工
口金溶接加工をした後は、刃の表面にすり傷がついています。
口金部分を仕上げ研磨、刃の部分にペーパーを当てて傷を取り除きます。
3.柄付け前刃部の保護作業
柄バフ加工の際に刃の部分を持って、柄の鋲かしめ、荒削り、中削り、仕上げバフ等
6~8工程の加工を行います。その際に、ブレイド部分にキズが付かないよう新聞にて包装します。
(弊社では、この作業を新聞くるくると呼んでいます)
4.口金部分の隙間埋め(一部シリーズのみ)
口金を溶接した後は、溶接時の熱逃がしの為隙間が出来ています。
ここに水分がたまり錆びを誘発させないようにホットメルト接着剤にて隙間を埋めています。
(食品衛生法370号適合品を使用しています)
※Ps60鋼 Ss61鋼 口金付シリーズのみ
5.柄バフ
柄バフは基本、柄バフ加工専門工場に加工依頼をします。
しかし加工後、木の収縮等により柄の金属部分がでっぱってしまうことが多くあります。
特に、梅雨時期にかけて加工した製品を乾燥した時期にみるとよく縮んでいることが多いです。
そのため、柄の金属部分を再度、削り、つや出しバフ等をし直します。
6.刃付け
番手(細かさ)の違う平面水研磨機が3種類あります。
製品によってこの水研磨機を使い分けて刃付けをします。
7.手入れ・仕上げ・箱入れ
刃付けをした包丁は、ブレイドが汚れています。
ステンレス刃物鋼製の場合は、中性洗剤を入れたお湯にて洗い、油を薄く塗布して防錆紙にて包みます。
鋼製の場合、洗油にて汚れを取り除き油を塗布し防錆紙にて包み箱入れをします。
私たちは兼秀を作る上で、刃先にかけて薄くなっていくハマグリ形状の刀身をつくる作業と焼入れ後、
-73度以下に冷却するサブゼロ処理という2つの工程をとても大事にしています。
少し手間はかかりますがこの2つの工程を加えることで切れ味や靭性の高い包丁になります。
包丁作りは少しの歪みで切れ味に影響を与えてしまう集中力のいる作業です。
職人が一本一本、目で見て手で触れ調整を行い、心を込めてつくった兼秀をぜひお試しください。